北野です。
年末に差し掛かり、
来期の目標設定を考える病院様もおられると思います。
今回は目標管理についてお伝えします。
会員様でよくご提案するのがOKRという手法です。
元々はGoogleなどのIT企業で導入が始まった手法ですが、
個人的には今の時代のマネジメント手法として最適だと考えています。
OKRとは、Objectives
and Key Resultsの略称で
訳すと目標と成果指標となります。
院長先生の多くはアイディアマンであり、
新しい取組を積極的に導入したいという方が多いといえます。
一方で従業員側は、変化を嫌う方も多く、
新しい取組には消極的な方が多いことが一般的です。
しかし、コンサルティングを行う中で、
この問題は従業員側のマインドの問題ではなく、
「取組の目的が上手に伝わっていない・理解されていない」ことが、
最も大きな要因であると感じています。
残念ながら、多くの院長先生が
新しい取組を行う目的や目標に対しての説明を
きっちりと行っている方は少ないといえるでしょう。
従来は、院長の掛け声で一斉に動くという時代もありましたが、
現在は「納得感」というものがないと動かないということが多々あります。
実際に、取組を行う目的や目標をしっかりと説明することで、
スムーズに実行し始める病院様も多くみられます。
こういった時代にスムーズに行動し、
前進していくための手法としてOKRを推奨しています。
OKRは1つの目標(O:Objectives)と
3つ程度の成果指標・行動(KR:Key Results)とで構成します。
例えばある会員様では、
目標に「健康診断の受診者数を増加させる」というものを設定し、
成果指標・行動には
(1)看護師による健診説明カウンセリングの実施(2名)
(2)LINE@での健診コラムの配信(週1回計12回配信)
(3)来院した飼主様に健診の声掛けを行う(80%に)
というものを設定しました。
このOKRを取り入れる1つの目的は、
目標と行動を必ずセットにして伝えていくということです。
多くの場合はこれらが分離して伝わることが多く、
本来は目標達成のために行う取組だったのが、
「取組自体が目的化してしまう」ということがよく起こります。
こうなると、何のためにこれやるんだっけ?
ということが起こりかねません。
さらに、いつの間にか誰もやらなくなっている・・・。
こういった状態を防ぐためにも有用です。
また、各行動は達成したかの確認を行う必要もありますので、
必ず数字で確認できる行動にする必要もあります。
本来、OKRはもっと大きな目標に対して行うのですが、
動物病院様の現場では、
まずは小さな目標に対しての取組から始められるとよいと思います。
本格的に導入したいという方は下記をご覧下さい。
【参考】OKRを設定する