2019年10月4日金曜日

育て方の学び方

北野です。

「育て方が分からないんですよ、
どうしたらいいんですか?」

こんなご相談を週4くらいでお受けします。

今回は育て方について
私見を交えてお伝えしたいと思います。


(1)育て方の学び方

まず結論として、
「育て方は育てる中でしか身につかない」
という点が大切です。

冒頭のご質問をいただく方の多くは、 
実は育てるという行動をしていない、
というケースがよくあります。

つまり育て方を学ぶために最も必要な、
「育てるという実行動」をとっていなければ、
育て方は学べないのです。


まずは、ここを改める必要があります。


(2)育てるという実行動

基本的に自分が誰かを育てるとき、
最初にイメージするのは、
自分が育ててもらったときのやり方・方法です。

中には、
「自分は育ててもらっていない」
「自分で見て聞いて学んだ」
「背中を見て育てと言われた」

など、イメージができないことも多いようです。

職場における教育環境は
昔と大きく異なっています。

自分のときは、こうだったから・・・
という感情が行動を阻んでいることが多いです。
この点は時勢に合わせることが必要です。


(3)「やり方」と「あり方」教育

よくある誤解の1つとして、

これをやればバシッと育つ、みたいな
育て方の必殺技みたいなものがある
と感じているかたもいらっしゃいますが、
そのようなものはありません。

育てる際に分けないといけないのが、
「やり方教育」と「あり方教育」です。

やり方教育とは、

血液検査の使い方
・保定の仕方
・診療明細の作り方

などの技術教育を指し、


あり方教育とは、
・目標を持って働く
・周りとどう連携を取るか

などのマインド教育を指します。

やり方教育はマニュアルを作れば終わりですが
あり方教育はマニュアル化はできません。

あり方教育はスタッフ個々でやり方が異なり、
基本は「対話」によるものだからです。


何かを話したときに、
・どう反応するか
・どう変化するか
などを見て推し量りながらやるしかありません。

これが、
「育て方は育てる中でしか身につかない」
という所以です。


ですので、
育てようとしないことには、何も始まらないのです。

もちろん失敗することもたくさんあります。

先生方も最初から手術がうまく出来たわけではないと思います。

何回も何回も繰り返す中で、
身につけていったことでしょう。


人を育てるというのも全く同じことと言えます。
誰しもが全員初心者なのです。

最初から得意な人はいないのです。
ぜひ行動から始めてみて下さい。