2020年12月18日金曜日

採用の母集団形成

 北野です。

以前もお伝えしたが、今後は採用活動は中期的な活動へ変化していく。


単発で行っているものを中期的に行うには、母集団形成が必要となる。一般的に母集団とは、今年度の採用において自社を就職先として検討している求職者の集団のことを言う。


動物病院業界は他業界と異なり、新卒が6年生大学のため、就職活動の期間が長くなる傾向にある。また、低学年時からの病院見学を行う学生も年々増えている。


当面はコロナの影響も鑑みると、

低学年からの実習受入自院への入社意欲の醸成最終的なクロージング入社

というような流れを作る必要がある。


これらを行うには、実習希望者や応募者の情報を一元管理し、個別にコミュニケーションが取れるようにしておく。


最近はクラウドでの採用管理ツールもあるし、メーリングリスト、LINEグループなどでもよい。


今まで、メール履歴、エントリーフォーム、紙の履歴書、電話受付時のメモなど、バラバラであった情報を整理していく。


年が明けると、2022年卒の学生達の活動が始まっていく。弊社でも年明けから現役学生達へのインタビューを多数行うことで変わりゆく就職活動感について調査していく予定である。


結果については会員様へまたフィードバックさせていただきたい。

2020年12月4日金曜日

暗い時代に大切なこと

北野です。

大阪で2週間の外出自粛要請が出ている。

Goto キャンペーンの対象を辞退する地域も出てきており、先行きへの不安は募るばかりである。


私自身に対し、会員様から「こんな中でもポジティブだね」と言っていただくことがよくあるが、決して楽観的なばかりではない。


緊急事態宣言が出る前の2月には、展開していた別事業の縮小を決定、お客様へのサービスに関与しない部分の経費はできる限り一気に圧縮、慣れないリモートサポートにも四苦八苦したりなど、あれから半年以上経過した今でも、心の奥底にはある意味恐怖に近いものもある。


その辺りは会員様と同じ部分もあるであろう。


ただ日頃から心がけているのは、京セラ創業者である稲盛さんの言葉「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に行動する」ということである。


会員様の前にいるのは楽観的に行動している私であるが、その前には、悲観的に計画している私もいる。


こうなったらどうしよう?などと考え、それに対しての対応シナリオをいくつも用意しておく。計画段階で徹底的に悲観になっておくと、リアルな行動段階では意外と平静でいられる。


国際認知療法学会会長のロバート・L・リーヒ博士の研究によると、


・抱いた不安の85%は実際には起きず、最終的には良い結果に終わった

・不安が現実になった場合でも、79%の人は自分の力で解決することができた


という結果もある。これによると、結局3%程度しか自身で解決できないものはないということになる。


コロナのような未曾有の事態では、計画段階で悲観的になっておくことで、自身で解決できない問題も減少するということになる。


また、構想と行動段階では楽観的になることも忘れてはならない。特に重要であるのは行動段階。トップが不安な顔をしていると現場の不安はその数倍になる。


今みたいな時期こそ、ある意味トップが余裕を持って健全に遊んでいるくらいのほうが良いのかもしれない。


今は業界には大きなダメージは出ていない。世間とのギャップすら生じている。今だからこそ心の余裕をまだ持ちやすい。もし、その時が来てしまう前に徹底的に計画をしていただきたい。