2022年12月25日日曜日

「支援」とNFT

北野です。

会員様の中には動物愛護事業として、譲渡事業を行っている動物病院様も多数いる。


従来は様々な寄附を集めることで何とかやってきていたが、活動が大がかりになるにつれボランティアとして本業の利益を用いて行われている。


これらが永続するには収益が欠かせない。ボランティア(無償)によるものであれば、いつかは限界がやってくる。


ここで、新たな可能性としてNFTを模索している。詳細は割愛するが、ウォレット内に愛護事業へのサポートを証明するNFTがあることで、所有者の格にもなる。


また、NFTの設計にもよるが転売が発生することで2次収益も入ってくることになる。


支援とNFTはすこぶる相性が良い。来年はこういった新たな可能性を模索したい。

2022年12月19日月曜日

撤退と集中

 撤退と集中


北野です。

会員様では来年に向けて様々な準備を進めている。


中には永年に渡って行っている事業から撤退し、獣医療に集中することもある。負けての撤退ではなく、本業でより勝つための戦略的な撤退であり、ポジティブな撤退である。


撤退は、関わる従業員への通告、それに関わるリスク、過去費やしてきたコストなど様々な壁を乗り越えないといけない。


それらを前にして、先延ばしすることも多いが、撤退は潔く早く粘り強くが鉄則となる。


その先には戦力の集中投下による更なる発展が待っている。撤退によるポジティブな効果も検討していただきたい。

2022年12月13日火曜日

自由と規律②

北野です。

サッカーワールドカップの日本代表が強豪国に勝利した。勝因について色んな論説があるが、その中に監督が選手の自主性を重んじる、というものがある。


今後、これにならい組織論などでも自主性というキーワードが出てくるかもしれない。


まず、履き違えてはいけないことは、自主性を与えられるためには条件があるということである。

また、自主性を重んじることにより、組織が出す結果は思わぬ方向にいくこともある。


自主性を与えられる条件と順番を記載すると


①組織に明確な目標やコンセプトがある

②各個人と組織に一定以上の信頼関係がある

③各個人に一定以上の能力や特異性がある


であると考えている。


歴代のサッカー日本代表監督において、選手の自主性を尊重しようとした方は多数いたという。しかし、目に見える勝利という結果に結びついたのは僅かだという。中には内紛に発展してしまったというケースもあるようだ。


今回の森保監督は発足当時から選手との対話や信頼関係構築を行ったという。つまり上記の①と②を根気強く、本当に根気強く行ってきたという。


常に目に見える結果を求められる代表監督としては、かなりの胆力を要したであろう。


これらをみると、実は0番目として、トップが覚悟を決めて相手を信じる胆力を持つ、ということも条件になるのかもしれない。


組織論というのは表面上の言葉だけが先走りすることも多い。しかし、自主性を重んじるという組織管理方法はキチンとしたステップを踏んでいかないと空中分解を起こしてしまう。


規律を守れるからこそ自主性や自由が与えられる。規律が最初、自主性や自由が次である。この順番だけは理解しておきたい。

2022年12月2日金曜日

次世代の自覚

北野です。

事業継承や世代交代など、現院長から次の院長へ引き継ぐ場合に、次世代の教育を行っておく必要がある。


数字責任の有り無しに関わらず、院長という役割には、「究極の当事者意識」が求められる。


自己資金、銀行借入などにて、開業してきた現院長は当然のように当事者意識の塊となるが、病院を引き継ぐ次世代は、そういった身を削る経験をしていない。


そのような場合に口だけで、「当事者意識を持て」といっても、どこか他人事のようになってしまう。


現状の善し悪しにもよるが、次世代に当事者意識を持たせるためには、「現状への徹底的な分析作業」を次世代に行わせる必要があると考えている。


財務諸表把握や売上分析、来院分析などの数字分析から、労務、人員体制などの組織分析、判断の拠り所となる病院コンセプトの策定など、多種多様に渡る分析をさせることである。


通常、現病院は現院長が永年の病院経営にて試行錯誤しながら作り上げたものである。


しかし、次世代が作り上げられた会社で舵取りを行う場合、「作る」という経験をしていないと、多くの場合に機能不全を起こしてしまう。


これは、マインドの問題ではなく、察知する能力が身についていないことが問題なのである。作った経験が無いため察知することができないからである。


これらを防ぐためには、「作る」経験の代わりに、現状の徹底分析を通じて、その代替作業を行わなければならない。


今後増加する、次世代への継承のためにサポートを行っていきたい。