2022年12月2日金曜日

次世代の自覚

北野です。

事業継承や世代交代など、現院長から次の院長へ引き継ぐ場合に、次世代の教育を行っておく必要がある。


数字責任の有り無しに関わらず、院長という役割には、「究極の当事者意識」が求められる。


自己資金、銀行借入などにて、開業してきた現院長は当然のように当事者意識の塊となるが、病院を引き継ぐ次世代は、そういった身を削る経験をしていない。


そのような場合に口だけで、「当事者意識を持て」といっても、どこか他人事のようになってしまう。


現状の善し悪しにもよるが、次世代に当事者意識を持たせるためには、「現状への徹底的な分析作業」を次世代に行わせる必要があると考えている。


財務諸表把握や売上分析、来院分析などの数字分析から、労務、人員体制などの組織分析、判断の拠り所となる病院コンセプトの策定など、多種多様に渡る分析をさせることである。


通常、現病院は現院長が永年の病院経営にて試行錯誤しながら作り上げたものである。


しかし、次世代が作り上げられた会社で舵取りを行う場合、「作る」という経験をしていないと、多くの場合に機能不全を起こしてしまう。


これは、マインドの問題ではなく、察知する能力が身についていないことが問題なのである。作った経験が無いため察知することができないからである。


これらを防ぐためには、「作る」経験の代わりに、現状の徹底分析を通じて、その代替作業を行わなければならない。


今後増加する、次世代への継承のためにサポートを行っていきたい。