2020年12月4日金曜日

暗い時代に大切なこと

北野です。

大阪で2週間の外出自粛要請が出ている。

Goto キャンペーンの対象を辞退する地域も出てきており、先行きへの不安は募るばかりである。


私自身に対し、会員様から「こんな中でもポジティブだね」と言っていただくことがよくあるが、決して楽観的なばかりではない。


緊急事態宣言が出る前の2月には、展開していた別事業の縮小を決定、お客様へのサービスに関与しない部分の経費はできる限り一気に圧縮、慣れないリモートサポートにも四苦八苦したりなど、あれから半年以上経過した今でも、心の奥底にはある意味恐怖に近いものもある。


その辺りは会員様と同じ部分もあるであろう。


ただ日頃から心がけているのは、京セラ創業者である稲盛さんの言葉「楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に行動する」ということである。


会員様の前にいるのは楽観的に行動している私であるが、その前には、悲観的に計画している私もいる。


こうなったらどうしよう?などと考え、それに対しての対応シナリオをいくつも用意しておく。計画段階で徹底的に悲観になっておくと、リアルな行動段階では意外と平静でいられる。


国際認知療法学会会長のロバート・L・リーヒ博士の研究によると、


・抱いた不安の85%は実際には起きず、最終的には良い結果に終わった

・不安が現実になった場合でも、79%の人は自分の力で解決することができた


という結果もある。これによると、結局3%程度しか自身で解決できないものはないということになる。


コロナのような未曾有の事態では、計画段階で悲観的になっておくことで、自身で解決できない問題も減少するということになる。


また、構想と行動段階では楽観的になることも忘れてはならない。特に重要であるのは行動段階。トップが不安な顔をしていると現場の不安はその数倍になる。


今みたいな時期こそ、ある意味トップが余裕を持って健全に遊んでいるくらいのほうが良いのかもしれない。


今は業界には大きなダメージは出ていない。世間とのギャップすら生じている。今だからこそ心の余裕をまだ持ちやすい。もし、その時が来てしまう前に徹底的に計画をしていただきたい。