北野です。
来年春から次世代の移動通信方式の5Gが順次スタートします。
現在の4Gと比較して5Gは100倍速くなると言われています。
5Gになるとま2時間の映画が数秒でダウンロードできるほどの速さです。
さて、動物病院業界において、
通信速度が早くなることによる変化についていくつか考察したいと思います。
(1)画像診断の外部委託
現在もCT読影などの診断を専門病院へ
外部委託されている病院もあるかと思いますが、
これがより加速すると思われます。
通信速度が速くなると、
遠隔の専門医とリアルタイムでライブ診察が可能になるかもしれません。
(2)遠隔診療
人医療では数年前から始まった遠隔診療ですが、
動物病院業界ではまだまだ進んでいません。
障壁には色々とありますが、
通信速度の高速化により、高品質の映像による
飼い主様とのコミュニケーションが可能となります。
これにより、より正確な状況確認ができるようになるかもしれません。
(3)往診の精度向上
遠隔診療と合わせて往診もよりチャンスが広がるようになるでしょう。
特に動物看護師が国家資格となることにより、
医療行為ができるようになる見込みです。
こうなると、獣医師の代わりに看護師が訪問することが可能になります。
これまで往診は獣医師が訪問することによる生産性の低さが課題でした。
こういった点が解消されると思われます。
動物の飼育者の高齢化も進んでおり、老々介護という状態も出てきています。
往診のニーズは益々高くなるでしょう。
通信規格が変わるということは、
コミュニケーションの変化があるということです。
他にもできることは多々あるでしょう。
5Gの普及は都市部を中心に始まるとみられますが、
数年先を見据えた体制作りを行っていただきたいと思います。