2012年7月10日火曜日

工程別の時間把握

トリミングは時間の割に収益が低く、
顧客サービスの一環としてのみ考えておられることが多いです。

時間がかかる理由としては、トリマーさんの技術に左右されることにもなりますが、
根本的な問題は「時間感覚の欠如」と「完璧を求める職人気質」の2つと言えます。

例えば飼主様が満足するラインを80としても、トリマーさんは100を目指して頑張ります。

そのため、「時間」よりも「出来栄え」に意識が集中します。

しかし、ショードッグでもない限り、飼主様の求めるラインをクリアすれば問題はないと言えるでしょう。

そこで、会員様にお願いして実施いただいているのが、
時間意識を持っていただくために、トリミングの各工程にかかる時間の計測です。

これによるメリットは

① 時間を書くことによって時間への意識が出来る
② 犬種ごとの各工程の標準時間が分かる
③ トリマーの採用の際の判断基準ができる

の3つがあります。

これにより、既存メンバーには時間短縮に向けた目標設定ができますし、トリマーの中途採用の基準を設けることができます。

特にトリマーの採用の際は面接者本人の自己申告による「1日にできる頭数」や「過去の経験頭数」、「実際にカットさせての出来栄え」などを参考としていることが多いのですが、客観的な判断基準がありませんでした。

サロンの標準時間を作成しておくと、面接者の実力がどういったものなのかも把握することができます。

是非実施してみてください。