2021年10月8日金曜日

手段の目的化を防ぐには

北野です。

1弊社の1年で最も力を入れているセミナーである時流予測セミナーが10日より始まる。


その中で話していることでもあるが、目的と手段を意識することが重要となる。


今、病院現場の多くでは忙しい状態が続いており、コロナによる自粛傾向も合わさって新たな取組を始めるモチベーションが上がらない状態が続いている。


このように限りある院長の時間を効率的に使うには、病院経営の目的に基づく取組の取捨選択が必要だと感じている。


今回のセミナーでも多数の具体的事例を紹介するが、どれを始めるべきか悩む方もいらっしゃるだろう。全て行えれば良いが現実的には取捨選択が必要となる。


その中で目的と手段を意識しておかないと、手段の目的化が起こりやすくなる。


LINEFacebookInstagramなどの取組を始める時に、始めたものの何を配信すればよいか?といった相談を受けることがある。本来は目的があって取組を始めたハズが、いつの間にか取組が目的化していることの典型的な例だろう。


これらを混同しないように意識していただきたいのが、目的戦略戦術戦闘という区分けである。戦略戦術戦闘部分が手段となる。


定義として、


【目的】

→ どうなりたいか?どうありたいか?


【手段】

→ 目的を達成するためにとる方法


1)戦略

→ 目的を達成するための資源配分

→ 何をやり、やらないかの選択と集中


2)戦術

→ やることを実現するための具体的プランニング


3)戦闘

→ プランニングを実行するための具体的ツール・媒体


としている。



つまり、LINEInstagramなどの取組は戦闘部分に属することとなり、目的を最上位とする概念では戦略によって、そもそもそれらの取組をしないという考え方もあり得ることになる。


繰り返しになるが、余裕があるのなら情報発信含めて全ての取組を行えるほうがよい。しかし、現実的には予算、人手、時間などの都合で難しい。


また、複数を中途半端にやるよりも、1つに集中できるほうが効率・効果も高くなりやすい。そのため、やはり選択と集中が必要となる。


今回のセミナーは現時点での最新事例を多数盛り込んでいる。ぜひとも会員の皆様にはご覧いただきたいが、手段の目的化にも、ぜひ注意していただきたい。