北野です。
現在開催中の時流予測セミナーでもお伝えしている内容であるが、選ばれる動物病院になるためには1つの前提と3つの条件があると考えている。
【1つの前提】
自院の情報発信力が正しく備わっていること
【3つの条件】
(1)治ること
(2)分かること
(3)便利なこと
となる。
どんなに3つの条件を備えていても、自院の存在を知ってもらわなければ存在していないのと同じである。
情報発信はWEB、SNSなどのデジタル媒体、看板、チラシなどのアナログ媒体とある。これらを効率的に活用することが必須となる。
さらに3つの条件としては、
そもそもの動物病院に対する根本的ニーズである治療、治癒は欠かせない。外からは分かりにくいが、口コミなどの発展に伴い、腕の良し悪しも評価されるようになってきている。そもそも見えにくい部分ではあるので、自院の技術力については実績などの数値にて発信することも必要だろう。
しかし、どんなに腕があっても、全ての病気を治すことは不可能である。そこには、金銭面という飼い主様側の原因もあれば、手遅れなどの病気自体の原因のこともある。そういった場合には、飼い主様がその状態を分かるという状態にしなくてはならない。
理解する納得するなどの状態にすることである。このためには分かりやすい説明というインフォームド力も必要になるし、相手に寄り添うという人間力も必要になる。
こういった人対人の関わりを強化する一方で、いつでも予約できる、知りたいときに後から振り返られる、といったようなデジタル的な便利さも求められるようになってきている。
労働時間削減や業務効率化のためのタスクシフティングを進めていくことで、同時並行的に対応できるようになるだろう。
今までは動物頭数の減少という話題はあっても、高齢動物の増加という単価向上ボーナスがあったため売上への影響は軽微であった。
しかし、動物総数が減り、高齢動物数も減りという状況になると、選ばれる理由を作り続ける必要がある。
何もしなくとも集まる動物病院は一握りである。これらが現実化する前に行動を開始していただきたい。