2021年12月17日金曜日

お金の出所

北野です。


年末になり評価を行う病院が多い。

評価後にスタッフ面談などをすると「自分の働きと評価とお金」に対する不満が出てくることがある。


極端な話、

「院長が全然働かないのに高い給与もらえていいですよね」みたいなものが飛び出てくる。


この問題は、そもそもの役割が異なることが根底にあるので、しっかりと説明しておく必要がある。この時にお伝えする話を共有したい。



まず、前提となるのが経営者とリーダー(中間管理職)と従業員の役割の違いについて。


会社が従業員を雇い、給与を払うには当然売上が必要となる。この売上作りにおいて3者で役割とが異なるため、給与が決まる評価ポイントも異なることになる。


経営者

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【役割】

・未来の売上作りのレールを敷く(未来)

・売上の基盤作り(過去)


【評価ポイント】

・お金が生み出される基盤作りの功績(過去)

・将来的にもお金が生み出されるための布石(未来)



中間管理職

【役割】

・敷かれたレールでメンバーが全力疾走できるようにサポートして売上を作る(近未来)


【評価ポイント】

・メンバーを取りまとめての目標(結果)達成


従業員

【役割】

・レールの上で全力疾走して売上を作る(現在)


【評価ポイント】

・目の前の業務の完遂


ざっくりシンプルに書くとこんな感じになる。


つまり、経営者は過去と未来で役割があるのに対して、従業員は現在に役割がある。そして、給与をもらうための評価ポイントについても3者大きく異なっている。


冒頭の発言をするスタッフさんは、この役割の差を認識できていない。むしろこれは当然で、経営者と従業員とでは視点が異なるので、自然と分かってというのは無理がある。


院長が今に忙殺されていたら、未来作りができなくなってしまう。遊んでいるように見えて未来をこう考えているんだよということを是非伝えて頂きたい。


でも、恩着せがましくて言いにくいという声も聞こえてくる。そこでお勧めしているのが定期的な経営方針発表会の開催。


こういうことをしてきたよ、こういうことを考えているよ、という院長の頭の中の構想をまとめて従業員に伝える機会を設けておく。


どこからお金が生まれ、人知れず売上に貢献している人を表に出して評価する。


見えないことは大きな不安となる。

年明け1月に是非開催して頂きたい。