2021年12月10日金曜日

未知との遭遇

 北野です。

ある経営者の言葉に「成長するためには、旅をする、人に会う、本を読む、の3つが重要」というものがある。


何れも未知のものに触れることにより刺激を受ける、ということが共通することだろう。


15年ほど経営コンサルタントとして、全国各地の動物病院様に日々お伺いするために移動している身としては、この言葉は非常に身をもって感じる部分がある。


また、出典は定かでないが、脳科学的にも移動中に車窓から流れる景色を見ることにより、脳が活性化するという話を聞いたこともある。


日々院長とお会いする中で、様々なお悩みをお伺いするが、最も多いモノは「日々が楽しくない」というものである。


コロナによる停滞感などの気持ち面もあるが、実は多くのケースが「未知に触れる機会の消滅」が原因でないかと感じる。


日々お忙しい院長にとって、元々出歩くほぼ唯一の機会でもあったセミナーも、オンライン化が進み、現地に行かなくとも聞けるようになってしまった。


日々の業務や習慣の中に未知はほとんどない。自ら意識的に未知に触れる機会を作らなければ、刺激は産まれずより停滞することになるだろう。


こんなことを考えている時に聞いた対談で、印象に残ったものがあるのでご紹介したい。


それは、日々の中にいかに意識的にノイズを入れるか?というものであった。ノイズとは仕事や暮らしに直接的に関係の無いものを指す。


一見関係の無いものであっても、いつかどこかで何かと結びつき、その体験が芽吹くタイミングがあるという。


この時の具体的な取組として紹介されていたのが、

・体験会

蕎麦打ち体験や乗馬体験など、1回限りでよいので初めての経験をしにいくこと。


・雑談

→ 仕事時間中であっても、仕事以外の話をする機会を作ること。ただし雑談をする時間を作るのではなく、自然と雑談が生まれることが大切。


・若手と遊ぶ

→ 若手は未知の宝庫。年代が違えば価値観も違うし非日常を味わえる。


というものであった。


年末も近づき、少し時間が取れるようになるだろう。束の間の休日ではあるが、何か1つでも未知とよ遭遇を果たしていただきたい。