北野です。
最近考えていることの1つに情報発信におけるペインポイントの解消がある。
ペインポイントとは、サービスや商品を利用・購入する人が、利用・購入時に感じる不便さや課題のことを指す。
近い言葉にニーズというものもあるが、ニーズよりももっと根っこにある課題を指す。
この発想は、対飼い主だけでなく、対求職者など様々な場面で必要となる。
ペインポイントを把握する方法はいくつかあるが、単に課題を解消だけでなく、より突っ込んで相手の不幸せとなる状態を理解することを念頭におきたい。
ペインポイントには、大きく分けて、
(1)心理面
(2)立場面
(3)物理面
の3つがあると考えている。
どういうことかというと、ある飼い主様が初めて行く病院を探しているとする。
その人は以前行った病院で先生に厳しい言われ方をしたことがあるから、優しそうな先生に見て欲しいと思っている(心理面)。
その人は子供がいて、土日は子供の行事が多いので平日しか病院へ行けないし、夕方には子供のお迎えがあるので、早い時間帯しか通院できない(立場面)。
車の運転が得意でないので、歩いて行けるか車の停めやすい病院がよい(物理面)。
など、様々なペインポイントがあるとする。この飼い主様に自院を選んでもらうためには上記3つのペインポイントの解消策を情報発信しなければならない。
もちろん、全ての飼い主様のペインポイントを解消することは不可能であるが、あらゆる面で事前に検討しておくと、より精度は高まっていく。
しかし、相手のペインポイントを把握しようとせず、自院視点のみで情報発信を続けていれば、数ある中の1軒で終わってしまう。
「そうそう、こういう病院を探してた」となるためにも、ペインポイントの把握と解消に努めていただきたい。