北野です。
経営に携わる者はあらゆることを判断する必要がある。
判断するためには情報が必要となるが、情報には一次情報と二次情報の2つがある。
一次情報とは、
・自分が実際に目でみたもの
・自分が実際に体験したもの
・自分が実際に聞いたもの
など、自身が直に情報に触れたもの。
二次情報とは、
・誰かから聞いたもの
・何かに書いてあったもの
・セミナーなどで聞いたもの
など、何らかの第三者を介しているものを指す。
コロナ以降は、ソーシャルディスタンスや移動制限、リモートの普及などにより、経営者が現場や当事者と直に触れ合うことが少なくなっている。
前は一次情報が自然と入ってくる状況であったが、今は二次情報しか入ってこないようになっている。
特定のスタッフの評価を、誰かが言っている情報をもとに下すということにもなってきている。
再度以前の状態に戻すことが望ましいのではなく、一次情報と二次情報の違いを意識したうえで、必要なタイミングで一次情報を取りにいくようにしたい。
もともと、動物病院院長はあらゆるモノを自分で把握したいという特性の方も多いため、自然と情報の取捨選別ができるようになった今の状況はむしろ望ましいといえる。
しかし、習慣とは恐ろしいモノで、一次情報に触れなくなって時間が経過すると、それに違和感もなくなってくる。
つまり一次情報無しであらゆる判断をしていくことになり、特に過去の感覚が通用しにくいテーマでは非常に精度が低くなりがちになる。
様々な判断をする際に、自身の判断基準が一次情報、二次情報のいずれに基づくのかを意識していただきたい。