北野です。
4月より会員病院様では新人スタッフが入社してきている。今年は感染対策などのため、コミュニケーションを深くとることが難しい。
そのため、孤独感を感じさせないようにする必要がある。この辺りは以前のブログにも記載してあるので、気になる方は参照いただきたい。
教育には3種類あると最近考えている。
1つ目は、やり方教育
2つ目は、あり方教育
3つ目は、考え方教育
の3つである。
医療機器の使い方、受付の仕方、保定の仕方など、具体的な手順が決まっており、やり方さえ覚えれば誰でもできるものが、やり方教育となる。
遅刻をしない、ホウレンソウをする、身だしなみを整えるなど、社会人として、また自院スタッフとして過ごすために必要なものが、あり方教育となる。
従来はここまでであったが、この数年の教育における課題を感じるにあたり、
このような判断をしているのは何故か?
どういったプロセスで判断しているか?
どういった視点で物事を考えるか?
というような、ある意味経験則に基づく、思考回路やプロセスというものを教育する必要があると考えるようになった。
新卒獣医師の診療教育においては、主訴から判断しての初期検査の選定、検査結果による確定診断を行うなど、既に考え方教育を行っている部分もある。
しかし、診療以外の患者対応やスタッフ間での課題解決などにおいても、同様の考え方教育を行わないと、各自のズレが発生し、何故こんなことになるのか?という軌道修正を何度も上が行い続けることになってしまう。
教える側にとっては手間と感じるかもしれないが、視点や思考回路を1度教えるだけで、適応し適切な対応を行えるようになるスタッフも多い。
そして、視点や思考回路を同じくするスタッフが増えると、それがさらに下にも伝播していく。
やり方は教えた、あり方も教えた、でも何か上手くいかないことが多い、という場合には、院長など上の役割が行っている、視点や思考回路の共有をぜひ行っていただきたい。