2021年3月5日金曜日

No2との関わり方

 北野です。

先日、ある会員様のNo2の方と面談する機会があった。

院長の期待値と異なる点もありヒアリングを行った結果、いくつか課題と対策で気づいた点があるので、まとめてみたい。


【課題】


(1)役割が明確でない

No2が最も難しいのは、周辺にモデルとなる見本がいないことである。院長などのトップであれば世の中にたくさんいるが、おそらくNo2は院長数よりも圧倒的に少ないといえる。そのため、自身は何をすればよいのか、どのように振舞えばよいのかのイメージがつかないことが多い。これが最も根本的な原因となる。



2)発言の難しさ

No2に任命される方の多くは、既に潜在的にマインドを持っていることが多い。元々、現場側ですあったこともあり院内に発生する問題や解決法を既に考えて持っていることも多い。

ただし、元々現場側であったが故に、トップに伝える場合に立ち位置を従業員側と取られてしまわないかが不安になる。その結果、当たり障りのない発言になりかねない。



3)他メンバーとの距離感

No 2 になるということは、経営側に入るということである。個人から会社を優先した立ち居振る舞い、発言などが求められるようになる。この変化に順応するには院長が考えている以上にストレスである。なぜなら、仲間がいなくなるように感じるから。同僚からの視線も変わるし、経営側とは主従関係のままであるからである。



【対策】


1)役割

実は院長自身も任命したはよいものの、No2に求められる役割を明確にできていることは少ない。これは院長自身が経験したことがない、もしくは周りにいないことが原因でもある。まずは、完璧でなくてもよいので、院長自身が考える期待値を伝える必要がある。



2)引き出す姿勢

院長側はNo2に任命したスタッフへの信頼は非常に厚い場合が多い。そのため、出てくる意見については他メンバーの発言とは一線を置くことが多いが、残念ながらほぼ伝わっていない。ここは非常に重要である。


課題の(2)にある点を留意して、意見を引き出していかないと声はあがってこない。そのためにも、話は途切らせずに最後まで聞く、反論しないなどが大切である。No 2と言えども、まだ新米である。最初から多くを求めてはいけない。



3)守る姿勢

No 2は院長からすると、院内における唯一の自分の味方でもある。勘違いや、つけ上がらせることは避ける必要があるが、No2対その他スタッフという構図になった場合には、No2を守る姿勢を見せる必要がある。


ただし、公序良俗に反する場合など何らかのトラブルを起こした場合には、罰則を与える必要がある。ただし、間違いは誰にでもあるもの。できる限り信頼回復のためのチャンスを与えることも検討しておきたい。


以上である。

こう書き連ねていくと、No 2 問題については、まだまだ書けることがありそうである。また機会をみて続編を書いていきたい。