2021年1月22日金曜日

ガイドラインの必要性

 北野です。


緊急事態宣言が発令されたエリアもあり、
感染対策を強化する病院も増えている。

約1年にわたる感染対策へのストレスもあり、
色々な場面で不安を感じ続けているスタッフがいる。

スタッフの健康を考慮すると感染対策を強化すべきであるが、
飼主様側の心情を考慮すると極端な感染対策は行いにくい。

この狭間に悩まれる院長先生も多い。


上手に対応されている病院様は必ずと言ってよいほど、
感染対策に対する病院姿勢のガイドラインを定めている。

感染対策の目的、従業員への配慮、飼主様への配慮、
院内で行っている対策の目的など、
病院としての考えを文章化している。

つまり、このガイドラインがあることにより、
従業員も取組のレベル感に安心を持てるし、
飼主様も取組のレベル感への理解もできる。

以前のブログでも記載した「緊急事態宣言下での6つの取組」において、
濃厚接触を避けるのための「15分以内の診療」というものがある。

全ての診療を15分以内に収めることは不可能であるが、
可能な限りは実践しておきたい。

しかし、何の説明もなく時間短縮を行うと不満要因になるが、
病院方針を打ち出した上での実施であれば、納得感も得やすいし、
逆に評価されることにもなりうる。

また、ある会員様では病院の感染対策レベルに不満と不安を持ったスタッフが、
退職を申し出てくるという例も出始めている。

この病院様の対策は、決して緩いわけではないが厳格というわけでもない。
さらに言うと、様々と考えた結果の院長なりの塩梅での取組を行っている。
つまり、院長の考え方が伝わっていないことが全ての要因でもある。


このように、病院方針をしっかりと明文化するガイドラインを設けることは、
内外の定着化にも重要となっている。

是非、取り組んでいただきたい。