2020年10月16日金曜日

コロナ禍でのコミュニケーション

 北野です。

今回は院内でのコミュニケーションについて考えてみたい。


コロナによってソーシャルディスタンスや3密回避が求められるようになった。これは、飼い主様などの対外的な部分だけでなく、対スタッフやスタッフ間においても必要となっている。


昼食も距離感を空けたり、個々が別室で食べたりも必要になるし、新人歓迎会や忘年会などの集合型行事も行いにくい。


常時マスク着用のため、相手の表情も見えにくいので、何を考えているのか、喜怒哀楽も見えにくいし、本心も見えにくい。


何より、飲ミュニケーションのような、じっくり相手と向き合う機会が大きく減っている。



そのため、ソーシャルディスタンスのような物理的な距離感だけでなく、相手との関係性のような心の距離感というようなものが気になるようになってきている。


これは、院長から見ての対スタッフだけでなく、スタッフからの対院長やスタッフ間という場面でも発生している。一体感を作りにくい状態とも言えるだろうか。



これを少しでも解消するヒントとして、


コミュニケーション

 頻度 × 深度 × 速度 × 精度


という、コミュニケーションの方程式を紹介したい。


・頻度

→ どれくらい頻繁にコミュニケーションできるか?


深度

→ どれくらい深く相手を知ってコミュニケーションできるか?


速度

→ どれくらい速くタイムリーにコミュニケーションできるか?


精度

→ どれくらい的確に精度高くコミュニケーションできるか?


というものである。


コロナによって、深度と精度に関わる部分への影響が大きい。相手との距離感を何となく詰めにくくなっているからである。


また、ミーティングなどをしにくくなったなども考慮すると、頻度や速度への影響もあるだろう。



これらをどう解消していくかが求められる。


解決策としてはいくつかあるが、まず前提として皆が同じ方向を向ける機会を設けたい。全員を同じ土俵に乗せるためである。


会員様の中には、病院方針発表会や総会などと、通常のミーティングよりもしっかりした形式で、自らが所属する組織が何を目指しており、何を求められているかなどをスタッフに伝える場を設けている。


そして、その中で指標となる数値を伝えたり、これからの行動計画などを伝えたりしている。


このようにコミュニケーションの土台を作り、共通の話題を作り、それを基にコミュニケーションを行っていく。


今までは個対個によるマネジメントも多かったが、今はそれが行いにくい以上、個対全体というイメージを強く持つ必要がある。


そのためには、病院全体で情報共有やナレッジシェアができるように、ビジネスチャットなどの時代に合わせたコミュニケーション手段も準備することも必要となる。


みんな何となく不安。

これは院長もスタッフも飼い主様も皆が同じ。


そんなタイミングだからこそ、今まで以上に強い組織になれるタイミングでもあると感じる。


ぜひ、コミュニケーションの在り方についても考えていただきたい。