2020年9月18日金曜日

ストリートメディカルという新しい考え方

 北野です。


人の医療における新しい取組の1つに、ストリートメディカルという考え方がある。


診療・診断・治療というアプローチだけでなく、患者個人の行動にもっとアプローチするという考え方である。


肥満によって引き起こされる病気は多々ある。肥満になってから改善するのではなく、肥満にならないような生活習慣を喚起するというように、病気にならないようなアプローチにも着目している。


Pokemon GOやドラゴンクエストウォークのように、ゲーム感覚を交えるような手法もある。


新型コロナによるwithコロナ以降は人々の行動が制限され、健康に対する意識も高まっている。予防という感覚もすっかりと定着し、未病という概念も浸透していくように見受けられる。


動物病院においては、これまではフィラリアなどの予防を除き、基本的には病気になってからの対応が多くを占めている。


コロナ以降で子犬子猫を飼い始める方も増え、経営的にまだ影響が感じられない中では、業界的に明るい兆しも見受けられるようになってきた。


一方で不景気になると、病院の二極化は進み選ばれる病院とそうでない病院の差も開いてくることも予想される。


強者は強者の戦略をとり、弱者は弱者の戦略を取る必要が出てくる。強者の戦略はいわゆる包み込みとなり、2番手以下がやっていることを全て取り込んで包囲するというものである。2番手以下はゲリラ的に局地戦を行っていくという方法になる。


今回のストリートメディカルという考え方は、人医療業界でも始まったばかりであり、動物病院業界では皆無であると思われる。


未病をコンセプトにした病院は東洋医学を中心に存在はするが、残念ながら飼い主様の行動を変えるまでにはなかなか至っていない。

(※ストリートメディカル=未病ではない)


動物病院業界における、新しいコンセプトの1つにストリートメディカルという考え方を取り入れていきたい。