2020年9月12日土曜日

病院の仕組みを作る


北野です。


世の中の経営者の悩みのトップは「人」に関する悩みです。


なぜ人に関する悩みが多いかというと、1人では病院は回らないからです。開業初期ですら、複数人でスタートします。誰かと仕事をする以上は人に関する悩みは続きます。


人に関するテーマには、採用、教育、評価、組織作り、関係性作りなど様々あります。


これらを最初は院長が1人でこなします。スタッフ数が増えてくると、徐々に権限委譲や役割分担をします。そうして、組織は成長していきます。


この権限委譲と役割分担を行う上で重要なのが、病院を回すための仕組みです。


院長が全てを決定していた思考プロセスやルールを他人が理解できるように明文化して、他人が実行できるようにします。


採用であれば、

・どこに求人を出すか

・応募があればどう対応するか

・見学や実習の時はどう対応するか

・実習後にどうアプローチするか

など


教育であれば、

・いつまでに何を教えるか

・進捗確認はどうするか

・フォローはどうするか

など


院長がやっていたことを細分化していきます。

これらは出来上がるとチェックリストやマニュアル的な文章になります。


こういったものができてくると、院長が携わらなくても業務が進み始めます。これが仕組み化です。


さらに、仕組みが出来上がると、それを使って自発的に動くメンバーが出てきます。そうして組織化ができていきます。


組織化ができることで、より多くのことを病院全体として実行できるようになっていきます。


多くの病院は仕組みを作る前にリーダーなどの役職者を育てようとします。もちろんリーダーとともに仕組みを作れることもありますが、リーダーには相応の力量と耐性が必要です。


ですので、仕組み作りが先決です。

組織作りが上手くいかないな、という場合には手順を考えてみてください。