2020年5月8日金曜日

メンタルヘルスと意識強化

北野です。

新型コロナによる影響で、
日々に不安を抱えている方が増えている。

飼い主様はもちろんですが、
スタッフさんも同様。

蓄積疲労の3段階という理論がある。

1段階として、何かあったとき、
落ち込んだりするが、ぐっすり眠れば回復する。

でも、何らかのストレスがかかり続けていると、
23ヶ月で第2段階に移行しやすいとのこと。

2段階のときには、
イライラし不安になりやすい
同じ事でも2倍のダメージを受ける
回復には2倍かかる

3段階のときには、
心身に病気の症状が現れる
同じ事でも3倍のダメージを受ける
回復には3倍かかる

3段階まで到達してしまうと、
ちよっとしたことでも、メンタルへの影響が大きくなり、
ストレス過剰になり、頭が真っ白になり、
普段とは違う行動に繋がってくる。

コロナというストレス環境下においては、
従業員管理において、こういった点も考えていく必要が。


これらの防止策としては3つあると考えている。


1つ目は、正しい知識を持って正しく恐れること。

毎日テレビをつけても、yahoo!ニュースを見ても、
Twitterを見ても、コロナのことばかり。
そこに書かれている情報、見聞きする情報は玉石混合。

もちろん獣医療従事者として、
恐れることは重要ですが、
正しい恐れ方と間違った恐れ方がある。

やみくもに不安に思うのは間違った恐れ方。
コロナがどういうもので、何が感染リスクがあるのか、
それを正しく知ったうえで正しく恐れることが重要。

会員様のスタッフさんにも、
病院の感染対策について不安をいう方もいるけれど、
そもそもマスクの着け方や着ける意味を分かっていないことも多い。

こう言った点を教育することも重要だと感じる。


2つ目は、繋がりをより意識すること。

繋がりとは孤独を感じさせないこと。
外出自粛の影響でリアルに人と会うことや、
ソーシャルディスタンスとして人との距離感が普段より広がっている。

ソーシャルディスタンスはコロナとの付き合い方には有用だけど、
人との付き合い方には悪影響になっている。

もちろん感染対策が重要なので、
距離感を詰めることは難しいけれど、
お互いに「ありがとう」の言葉をいつもより言い合う、
「おはよう」の挨拶をいつもより言い合うなど、
孤独ではないということを相互に意識して行うこと。
これだけでも全然違う。

人医療においては医療崩壊を防ぐために、
日々多くの人が自身の感染を鑑みず頑張ってくれている。
こういった姿に全国からありがとうが届いている。

動物病院においても何かできることはないだろうか。
飼い主様アンケートなども良いかもしれない。

自分の働きが誰かに感謝されている、認められている、
それが院内の同僚先輩後輩からだけではなく、
サービス提供相手の飼い主様から届けば、
自身の働きにも改めて繋がりを持てると感じる。


3つ目は、しっかりと睡眠を取ること。

軍隊においては、休むということが任務の1つになっているという。
蓄積した疲労が回復しないまま仕事に取り組むと上述の第2段階に進みやすい。

疲労回復の基本は睡眠にある。そしてしっかりとした食事。

健康経営というテーマがあり、
従業員が心身ともに健康でいられるための取り組みを行うこと、
それを求められる時代にもなっている。

一方で戦時中は戦力の選抜も求められる。
経営においても心身ともに健康で病院方針に沿って
強い意識で働けるスタッフが何よりも求められる。

こういった時代を一緒に乗り越えられたメンバーは
この先の未来を一緒に歩める可能性が非常に高い。

経営体としては、
正しい知識を与え、繋がりを提供することはこの時代には必須事項。
ただし、それを活かして健康でいられるかは当人次第。

こういったプロセスを繰り返すことで、
非情ではあるが、人員の取捨選択も行うことも必要になる。

結果としてこれが経営者にとってのメンタルヘルスの強化に繋がると感じる。