2020年1月17日金曜日

企画実施前後に押さえておきたい数字

北野です。

企画を実施した後に、スタッフさんから寄せられる質問に、
「何を改善すればいいですか?」というものがあります。

継続する・改善するにしても、数字で判断する必要があります。
押さえておきたい数字としては、下記のものがあります。

① 企画の訴求対象母数
② 企画の実施数
③ 企画の実施率(実施数÷母数)

これらを押さえていないと、間違った改善となってしまいます。

最近、あった例では「しつけ教室の入会が少ないので何とかしたい」
というご相談がありました。

「色々と告知をしているんだけど、入会が5件しかない。
入会を増やすためにも企画内容の変更をしないといけない」
というのがお考えでした。

ここで、この5件は多いのか?少ないのか?
これを判断するにはもっと大きな視点で判断する必要があります。

今回の訴求対象母数は、0歳代の仔犬となります。
ここ数カ月で来院している仔犬の数を調べると、15頭前後でした。
こうなると実施率は約33%程度となります。

5頭とみると少なく感じますが、実施率33%は妥当な数字にも見えます。
参考に過去の実施率を調べてみると、20%台~40%台程度でした。
昔は母数となる仔犬の数が多かったので、実施数も多かったということでした。

ここで次に対策として考えていくのは、
① 企画内容を変える
② 企画の実施時期を変える
③ 企画の訴求方法を変える

などがあります。
今回は、実施率については過去と同等なので、内容に課題があるというよりも、
訴求方法を再検討するほうが変化がある可能性がありました。

そのため、まずは告知方法から実施していくことになりました。

このように、数をしっかり見ていくと、改善の質も高まりますし、
原因の追究にも繋がります。

せっかく皆で力を合わせて行う企画です。
しっかりと成果が出るように、ポイントを押さえて改善したいものです。