2022年4月22日金曜日

そのミスが組織改善に繋がる

 北野です。

新人が入り1カ月を迎えようとしている。


今回はそんな時期に考えておきたい話。


新人は「社会人の未経験者」、「仕事の未経験者」であるため、全てを完璧にこなせる人はいない。

何らかのミスをすることは当然である。


「ミスから学ぼう」というのは、聞こえのよい言葉ではあるが、学べるかどうかは病院の環境によるなと感じている。


ミスには「人為的なミス」と「システム的なミス」の2つがあり、入社後3カ月以内に起こるミスの多くが「システム的なミス」であることが多い。


教えられていないことにより発生するミス、流れが悪いことにより発生するミスなど様々であるが、現場は多くが「人為的なミス」として扱われることが多い。


学べる組織というのは、「人為的なミス」であっても、システムエラーが無いかを確認し、改善を積み重ねられる組織である。


何がミスの原因となったのかを探り、誰かの起こしたミスを組織課題として捉えられるかは重要である。


しかし一方で、「人為的なミス」として扱い続けると、個人課題に留まり、ある意味で個人攻撃を積み重ねることになってしまう。


こうなると、ミスをした新人はミスを隠したり誤魔化したりすることも増えてしまう。失敗したら怒られるから隠そう誤魔化そうという考え方になってしまう。


組織においては「ミスをする人」よりも「嘘をつく人・隠す人」の方が組織に大きなダメージを与えることになるが、これはミスをする個人ではなく、組織が産み出してしまっていることがほとんどである。


新人がミスをするのは当然である。そのミスはシステム的なミスではないか?という認識で組織の改善を進めていただきたい。