北野です。
働き方改革という名の下、労働時間や労働環境改善の動きが始まり、ブラック企業という言葉も一般化している。
働き方改革により「働きやすさ」は改善したものの、「働きがい」を得られない企業が増えているという。
仕事が緩すぎて成長できない「ゆるブラック企業」という言葉が出てきているという。
経営者達からは失笑が漏れそうであるが、イメージに反して働くことに意欲的な若手が多いこともあり、会社としては考えておきたいテーマである。
ある調査によると、「働きがい」のポイントが高い企業は残業時間が多く、有休消化率が低いが社員の士気が高く、1年後の売上高の伸びに相関しているという。
一方で「働きやすさ」のポイントが高い企業は残業時間も短く有休取得率も高く、1年後の営業利益の伸びに相関しているという。
拡大という攻めに入るなら「働きがい」を、維持という守りに入るなら「働きやすさ」が大切になるだろう。ただし、どちらが大切というより、そのバランスと比重をどちらに置くかとなり、どこでスイッチを入れ替えるかということが重要となるだろう。
今年から絆パーパス経営を提唱しているが、「パーパス」は「働きがい」に大きく寄与する取組である。
拡大タイミングにおいても考えておきたい。