2020年8月21日金曜日

効率がよいものは何か?取捨選択の時代へ

北野です。


経営相談をお受けすることが増えている。
ここ最近の内容で最も多いのが、今後の方針である。


経営の原則は「効率がよいもの(ついているもの)に経営資源を集中させる」ということである。

弊社のクライアント様では、売上は過去最高売上を継続しているにも関わらず、
様々な分析の結果から、そのクライアント様が行っている
サービス・分院などを廃止・閉店する決定を行ったところもある。


なぜ今かというと、好調な状況だからこそ決定がしやすいからである。
もし、何らかの社会環境によって業績が低下してきたときには、
撤退という選択を行うことは難しくなる。

好調だからこそ、効率がよいものにより集中するための方針をとった。

このように、先行きが不安な中では、
・何を始めるか
・何をやめるか
・何をしこむか

これら取捨選択を真剣に考える必要がある。


現状の動物病院業界への影響は軽微であるが、
先日の犬への感染が報道されたように、
いつどう状況が変わるか分からない。

常にモニタリングしておくべきなのは「大衆心理」となる。
大衆心理は地域によって大きく異なる。


東京では連日数百人程度の新規感染者数の発表があり、
近隣に陽性者が出てもそう驚くことはない時期になっていると感じる。

一方で地方部になると、先日の青森へ帰省した方の自宅に張り紙がされたように、
非常に敏感な時期となっている。


それらを考慮しつつ、病院の持つ経営資源をどこにどう割り振るかを考えておく。
今まで続けていたものをどう残すか、どう無くすか、どう効率よくするか。


取捨選択によって、より強い経営体を目指していただきたい。