2022年9月16日金曜日

プランB

北野です。

先日、クライアント先の新人看護師と面談することがあった。


この方は、動物病院以外の企業(上場企業)10年程度の勤務経験がある未経験者である。


覚えも早く前向きで一見良い人材に巡り会えたように感じる。しかし、他の先輩スタッフとの溝が日に日に深まり、モチベーションが下がってきているという。


先輩スタッフに話を聞きながら見えてきたのは、「言われたことを、言われた通りに、やらない」ということであった。


「ココに、こういう順番で、こうやって並べてね」という指示にも関わらず、完了した状態を確認すると、指示内容と全く異なる状態になっている。


新人本人からすれば、よかれと思ってやった改善が否定される。

先輩スタッフからすれば、出した指示が反故にされる。


この繰り返しが続いているという。


新人がやっているのは部分最適であり、全体最適にはなっていない。これも問題であるが、この段階で伝えても効果がない。


このような場合に正解なのは、「言われたとおりにやってみました。でも、こういうやり方も良いと思うのですが、どうでしょう?」と、やった上でプランBを出させるというスタンスである。


従来からのやり方であるプランAは、皆のいつも通りになっているため効率を下げない。プランBは部分的には効率よく見えるが、皆のいつも通りになっていないので、大きく効率を下げてしまう。


こういったスタンスを入社早期に伝えていかないと、本来仕事ができる人ほど孤立させることになる。


新卒が入って半年ほど経過する。今一度見直していただきたい。