北野です。
先日、クライアント先の新人看護師と面談することがあった。
この方は、動物病院以外の企業(上場企業)で10年程度の勤務経験がある未経験者である。
覚えも早く前向きで一見良い人材に巡り会えたように感じる。しかし、他の先輩スタッフとの溝が日に日に深まり、モチベーションが下がってきているという。
先輩スタッフに話を聞きながら見えてきたのは、「言われたことを、言われた通りに、やらない」ということであった。
「ココに、こういう順番で、こうやって並べてね」という指示にも関わらず、完了した状態を確認すると、指示内容と全く異なる状態になっている。
新人本人からすれば、よかれと思ってやった改善が否定される。
先輩スタッフからすれば、出した指示が反故にされる。
この繰り返しが続いているという。
新人がやっているのは部分最適であり、全体最適にはなっていない。これも問題であるが、この段階で伝えても効果がない。
このような場合に正解なのは、「言われたとおりにやってみました。でも、こういうやり方も良いと思うのですが、どうでしょう?」と、やった上でプランBを出させるというスタンスである。
従来からのやり方であるプランAは、皆のいつも通りになっているため効率を下げない。プランBは部分的には効率よく見えるが、皆のいつも通りになっていないので、大きく効率を下げてしまう。
こういったスタンスを入社早期に伝えていかないと、本来仕事ができる人ほど孤立させることになる。
新卒が入って半年ほど経過する。今一度見直していただきたい。