2022年5月6日金曜日

ご意見とクレーム

 北野です。

先日会員様でクレーム対応についての相談があった。詳細は差し控えるが、動物病院様ならどこもが経験するような内容である。


そのため、対応自体は問題なく進んでいくが、どこまで対応すべきかということが課題となる。問題について訴えている飼い主様の声を「ご意見」と受け取るか「クレーム」と受け取るか、対応の線引きをどこで区切るか?を決めておく必要がある。


お客様は神様ですのように考えて、対応の線引きを越え続けてしまうと、不均衡がうまれて「前は対応してくれた」、「あの人はよくて何故私はダメなのか」というような負のスパイラルに陥る。


こういったことを防ぐためには、ルール設計と線引きの2つが必要となる。


飼い主様からお声が出るということは、何らかのルール設計上の不備がある可能性が大きく、その改善に全力を注がなければならない。


お声への対応に振り回されて終わりではなく、その改善に時間と労力をかける必要がある。ルール整備に自信が持てるようになると、「ご意見」と「クレーム」の線引きも行いやすくなる。


またクレームにははっきりと「No」を言えるようにもなる。ルール設計にしっかりと目を向けて時間をかけていただきたい。