2021年5月14日金曜日

自分の肌感覚で判断しているか?

北野です。


様々な事柄を判断する場合に、原典に当たることが重要である。

新型コロナウイルスに対する情報についても、院内で起こる問題に対しても、全てにおいて原典にあたることが何よりも重要である。


「●●さんが言っていた」

「テレビで言っているのを見た」

など、第3者が発する情報を基に判断することは非常に危うい。


このように文章で見るとさも当然のことではあるのだが、日常の中でこれができている方は非常に少ないと言える。院長は病院の経営者であり最終意思決定者でもある。つまり、院内では院長以外に判断をしてくれる人は誰もいない。(我々コンサルタントが院長の参謀として代理決定することはある。)


今のような社会的に不安定な状況下では、自分の判断ではなく誰かの意見に左右されることが知らぬうちに増加している。獣医療においてはエビデンスを何よりも大切にする割に、診療外ではエビデンスなき情報にて意思決定・判断をしてしまう。


従業員が多くなると、スタッフ間での問題が発生する。当事者全ての話を聞いて総合的に判断すべきであるが、一方の情報のみで判断してしまいがちになる。分かっていてやっているのか、面倒さによりそうなるのか。


経営者が自身の肌感覚での判断を怠ると、結果は必ず悪い方向へ向かっていく。

繰り返しになるが、院長は最終意思決定者である。


自院の飼い主様と接して自院の評価を感じる。

従業員と接して、従業員の雰囲気を知る。

問題があれば問題の当事者と接して状況を肌で知る。

良い情報があれば、情報源を調べて発信者に実際に会ってみる。

マスコミが流す情報を鵜呑みにせず、エビデンスや原典を調べてみる。


こういった行動を行うことで、自信をもって判断することが可能となる。

判断軸を外に置いてしまうことを無くせるか?

経営者として大切にしていただきたい。