北野です。
新卒入社スタッフの退職についての相談を、経営相談でお聞きすることが多い。
売上や来院数は好調で、人手が不足がちな病院様に多い傾向にある。
新卒スタッフ本人の問題もあるが、病院側での受入体制不足であることが多い。「最近の若い者は・・・」と言いたいところではあるが、相手を変えるよりも、まずは病院が変わることをお勧めしている。
受入体制の要点は、
・全体が見える仕組み
・手順を学べる仕組み
・タイミングにとらわれない仕組み
が重要となる。
どこまで自分がやるべきか、覚えるべきかなど、全体像が見えないと不安になる。ゴールの見えないマラソンをしている感覚に近いだろう。
また、教えてもらう、という感覚を持つ子が多く教えてもらえないと不満になる。また、空気を読むために質問を自らしてくる新人も少なくなっている。
こういった特性を持つスタッフを従来のやり方で放置していると、孤独感や疎外感を感じ、居場所を見つけられなくなって辞めていく傾向にある。
これらを防ぐには、
・業務の全体像を示し
・手順が分かるマニュアルを用意し
・いつでも見られるようにする
ということが必要となる。
つまり、先輩などの人以外に拠り所を作ってあげることが必要となっている。
求人を出す病院が年々増えており、採用難易度が高まっている。
採用力を高めるだけでなく、受入体制の見直しもはかっていただきたい。