北野です。
最近書店などで「Purpose」に関する書籍が増えてきている。
Purposeは直訳すると存在意義となる。
この先の企業経営にとっては、
企業の存在意義を明確にし、どのように伝えていくか?
というのが必要になるという。
動物病院というのは、一般的な業種とは少し異なり、
社会インフラに近い業種となる。
そのため、「動物の病気を治す」というのが、
自然と動物病院の存在意義となるのだが、
競争が発生する中では、その存在意義をさらに拡大する必要があるだろう。
原則、存在意義というのは1つとなり、
(1)対飼主様
(2)対従業員
(3)対求職者
という3つの対象に向けて表現を変えて分かりやすく発信することになる。
これらが必要になる背景には、
(A)顧客市場
(B)人材市場
(C)金融市場
という3つの市場での変化による。
SDGsを代表とする環境志向やエシカル消費の高まり、
お金よりも価値観や社会貢献への職業意識が高いミレニアム世代・Z世代、
ESG投資を重視し始めている金融市場など、
今後さらに企業の存在意義が重要になってくると感じる。
繰り返しになるが、
動物病院はもともと存在意義が既に比較的明確な業種である。
しかし、それは全国に13,000軒ほどある動物病院の
全てが同じである。
そこに甘んじることなく、
先に1歩2歩と枠を広げられた場合には、
先行者メリットは非常に大きいだろう。
是非、自院の存在価値について改めて考えていただきたい。