2019年10月18日金曜日

RFIDによる業務効率化

北野です。

現在弊社で重点的に取り組んでいるテーマの1つに、
「業務効率化」があります。

業務効率化の方向性には、
(1)人から人へ業務を移行する
(2)人からシステムへ業務を移行する
という2種類があります。


(1)人から人へ業務を移行する

獣医師が行っている業務を看護師に、
上長が行っている業務を部下に、
など、

業務を振り分けるイメージです。
特に獣医師の生産性を高めるためには、
獣医師に限定される業務(診療など)に
どの程度絞り切れるかが重要となります。

(2)人からシステムへ業務を移行する

定型業務や手間ひまのかかる業務などは、
人がやるよりもシステム(機械など)に移行するほうが、
結果的にコストが下がることがよくあります。

最近では、他業種においても
・自動精算機の導入
・在庫管理のシステム化
・予約システムの導入
などシステム化が進行しています。

こういった点を動物病院業界においても
積極的に学んで導入していく必要があるでしょう。

今後在庫管理などで注目すべき技術が
RFIDという仕組みです。

ユニクロでは全ての値札タグにRFIDタグが内臓されており、
会計時にはバーコードを読み込むのではなく、
レジ上のマットの上に商品を置くだけで、
商品を判別、会計が表示されるという仕組みになっています。

つまり、
レジ待ち時間の削減 ⇒ 顧客満足度向上
労働時間の削減   ⇒ 生産性向上
という2つの目的を達成できる取組でもあります。

弊社でも今後、この技術の動物病院業界での導入事例を
作っていきたいと考えています。



2019年10月4日金曜日

育て方の学び方

北野です。

「育て方が分からないんですよ、
どうしたらいいんですか?」

こんなご相談を週4くらいでお受けします。

今回は育て方について
私見を交えてお伝えしたいと思います。


(1)育て方の学び方

まず結論として、
「育て方は育てる中でしか身につかない」
という点が大切です。

冒頭のご質問をいただく方の多くは、 
実は育てるという行動をしていない、
というケースがよくあります。

つまり育て方を学ぶために最も必要な、
「育てるという実行動」をとっていなければ、
育て方は学べないのです。


まずは、ここを改める必要があります。


(2)育てるという実行動

基本的に自分が誰かを育てるとき、
最初にイメージするのは、
自分が育ててもらったときのやり方・方法です。

中には、
「自分は育ててもらっていない」
「自分で見て聞いて学んだ」
「背中を見て育てと言われた」

など、イメージができないことも多いようです。

職場における教育環境は
昔と大きく異なっています。

自分のときは、こうだったから・・・
という感情が行動を阻んでいることが多いです。
この点は時勢に合わせることが必要です。


(3)「やり方」と「あり方」教育

よくある誤解の1つとして、

これをやればバシッと育つ、みたいな
育て方の必殺技みたいなものがある
と感じているかたもいらっしゃいますが、
そのようなものはありません。

育てる際に分けないといけないのが、
「やり方教育」と「あり方教育」です。

やり方教育とは、

血液検査の使い方
・保定の仕方
・診療明細の作り方

などの技術教育を指し、


あり方教育とは、
・目標を持って働く
・周りとどう連携を取るか

などのマインド教育を指します。

やり方教育はマニュアルを作れば終わりですが
あり方教育はマニュアル化はできません。

あり方教育はスタッフ個々でやり方が異なり、
基本は「対話」によるものだからです。


何かを話したときに、
・どう反応するか
・どう変化するか
などを見て推し量りながらやるしかありません。

これが、
「育て方は育てる中でしか身につかない」
という所以です。


ですので、
育てようとしないことには、何も始まらないのです。

もちろん失敗することもたくさんあります。

先生方も最初から手術がうまく出来たわけではないと思います。

何回も何回も繰り返す中で、
身につけていったことでしょう。


人を育てるというのも全く同じことと言えます。
誰しもが全員初心者なのです。

最初から得意な人はいないのです。
ぜひ行動から始めてみて下さい。