北野です。
平均寿命が延び、定年も引き上げられ、働く期間が長くなりつつある。
従来は人材を評価する尺度の1つになっていた学歴てはなく、その人が何をやってきたのかを見る学習歴という考え方が出てきている。
動物病院業界で学歴はあまり馴染みがないため、ピンとこないかもしれないが大企業を中心に年功序列型が残る企業ではまだまだ色濃く残っている。
学習歴が注目されるようになった背景にはブロックチェーン技術の発展やオンライン学習の定着がある。
どこにいても世界各国の学びを受講できるし、学んだという実績をブロックチェーンを用いて記録できるようになっていく。
動物病院においては、臨床経験年数や認定医資格の有無、どこの病院で勤務していたか、どの研究室を出たかなどが近い要素かもしれない。
現場感では認定医資格を持っていても知識はあるけど臨床現場では絶対的なプラスにならないという声もある。
結局、「何を持っているか?」ではなくて、「何をやっているか?何を学んでいるか?」という経験値ベースの評価が必要になってくる。
Aという獣医師は、
・何の症例を何件やってるか?
・何の手術を何件執刀しているか?
・新患を何件担当したか?
など、可能な範囲で収集していく。
実はこれ、もう少し大雑把な単位ではあるが、ある会員様では定期的に勤務医ベースで集計をしていて、採用活動に役立てている。
入社何年目でこれだけやってますよ、というアピールになるが、これが学生たちにポジティブな印象を与えている。
上記のオンライン学習などが日常となった学生たちには、未来に向けた臨床現場での学習歴というコンセプトは、自身の成長や経験値を体感しやすく身近に感じやすいかもしれない。
方法含めて今後模索していきたい。