2021年3月26日金曜日

コロナとモチベーション

 北野です。

コロナの影響も1年になり、生活スタイルが一変した。


学会がオンラインになり、飲みにも行けず、旅行もできないなど、院長先生方も仕事から離れた気分転換もできない1年となっている。


春の予防シーズンとなり今は目の前の忙しさに集中することになるが、フィラリア明けの時期からは目標の喪失、モチベーションの低下が懸念される。


弊社の会員様は元々経営体の発展を求める方が多く、コロナ禍においても虎視眈々と機会を探っている方が多い。しかしそうであってもモチベーション低下を懸念する方も多い。


つまり、チャレンジをしなくなる可能性が出てくるということである。チャレンジをするからこそ、より成長し、より遠くへ行けるようになるのであるが、そのチャレンジが低く簡単なテーマとなることは避けなければならない。


「現状維持ができれば良い」、「ゆっくり進めれば良い」など、今の状態に慣れてきているからこそ出てくる考え方に、気づかないうちになっていないだろうか。


投資を行うことにはある意味の怖さがつきまとう。しかし、投資=お金、だけではない。

時間、人員、情報など、持てる経営資源を投入しチャレンジを行うことが重要となる。


世の中の多くが、停滞傾向である。つまり自身がチャレンジを行い、投資をし、高い目標やテーマに向かって進むことができれば他社との差別化に繋がりやすくなるということでもある。その一歩を踏み出すか否かが数年後の大きな差になると感じる。


チャレンジをしないということは、自身の力を低く見積もっている事でもある。

自分は進んでいるか?チャレンジしているか?自分の力量は今の程度か?

いつの間にか自分だけ取り残されないように、もう一度、自問自答して進んでいただきたい。


経営者のモチベーションを高められるのは自分自身だけである。

2021年3月21日日曜日

デザインの目的

 北野です。

先日、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんの講演を聞く機会があった。

セブンイレブンのプライベートブランドのパッケージデザインクリエイティブに関するテーマの中で語られていた1つに、「パッと見て分かること」ということがあった。


興味ある方はぜひ売り場で確認いただきたいが、アンパンのパッケージに「アンパン」という文字が最も大きく書かれているなど、一見、「デザイン」とはかけ離れたように感じるパッケージが並んでいる。しかし、これが目的を達するデザインであるという。


これは、テレビやYouTubeなどの影響により、映像で話していることの多くがテロップで記載される文化になってきており、それによって視聴者に伝わるスピードが格段に増加するということであった。なので、各商品には、商品の写真と名称がストレートにダイレクトに記載されている。奇を狙ったデザインは皆無となっている。


通常はビジュアルとキャッチコピーを別にすることがデザイン的なセオリーとのこと。しかし、「売る」という目的を叶えるためには、それを達成するためのデザインに変える必要がありこうなったということであった。


デザインという言葉は、クリエイティブ、おしゃれなどのイメージを連想するが、それはイメージアップやブランディングを目的とする場合はよいであろう。しかし、世の中の空気感を読み、販売促進という目的を持つ場合には異なる。


このように、本来のデザインの持つ目的は、目的となる行動を起こさせるトリガーとなる媒介を作ることになるのだと感じる。HP、DM、待合室作り等、より行動を起こさせるデザインを考えていきたい。


2021年3月5日金曜日

No2との関わり方

 北野です。

先日、ある会員様のNo2の方と面談する機会があった。

院長の期待値と異なる点もありヒアリングを行った結果、いくつか課題と対策で気づいた点があるので、まとめてみたい。


【課題】


(1)役割が明確でない

No2が最も難しいのは、周辺にモデルとなる見本がいないことである。院長などのトップであれば世の中にたくさんいるが、おそらくNo2は院長数よりも圧倒的に少ないといえる。そのため、自身は何をすればよいのか、どのように振舞えばよいのかのイメージがつかないことが多い。これが最も根本的な原因となる。



2)発言の難しさ

No2に任命される方の多くは、既に潜在的にマインドを持っていることが多い。元々、現場側ですあったこともあり院内に発生する問題や解決法を既に考えて持っていることも多い。

ただし、元々現場側であったが故に、トップに伝える場合に立ち位置を従業員側と取られてしまわないかが不安になる。その結果、当たり障りのない発言になりかねない。



3)他メンバーとの距離感

No 2 になるということは、経営側に入るということである。個人から会社を優先した立ち居振る舞い、発言などが求められるようになる。この変化に順応するには院長が考えている以上にストレスである。なぜなら、仲間がいなくなるように感じるから。同僚からの視線も変わるし、経営側とは主従関係のままであるからである。



【対策】


1)役割

実は院長自身も任命したはよいものの、No2に求められる役割を明確にできていることは少ない。これは院長自身が経験したことがない、もしくは周りにいないことが原因でもある。まずは、完璧でなくてもよいので、院長自身が考える期待値を伝える必要がある。



2)引き出す姿勢

院長側はNo2に任命したスタッフへの信頼は非常に厚い場合が多い。そのため、出てくる意見については他メンバーの発言とは一線を置くことが多いが、残念ながらほぼ伝わっていない。ここは非常に重要である。


課題の(2)にある点を留意して、意見を引き出していかないと声はあがってこない。そのためにも、話は途切らせずに最後まで聞く、反論しないなどが大切である。No 2と言えども、まだ新米である。最初から多くを求めてはいけない。



3)守る姿勢

No 2は院長からすると、院内における唯一の自分の味方でもある。勘違いや、つけ上がらせることは避ける必要があるが、No2対その他スタッフという構図になった場合には、No2を守る姿勢を見せる必要がある。


ただし、公序良俗に反する場合など何らかのトラブルを起こした場合には、罰則を与える必要がある。ただし、間違いは誰にでもあるもの。できる限り信頼回復のためのチャンスを与えることも検討しておきたい。


以上である。

こう書き連ねていくと、No 2 問題については、まだまだ書けることがありそうである。また機会をみて続編を書いていきたい。