北野です。
今年から絆パーパス経営という概念を提唱している。今日はそれに関わる取組を紹介したい。
パーパスとは会社の有りたい姿を明文化し、羅針盤としていく手法である。
パーパスは関わる人、社会、環境に対してどういった影響を与えたいかを3方向に向けて考えていく。
そのため広義で抽象的な表現になりやすい。経営者が使うには便利ではあるが、末端に行けば行くほどイメージしにくく、現場に落とし込むことに苦労する。
そこでお勧めしているのが、従業員個々の原体験に基づく職業選択理由と将来イメージの確認である。
人は何かを選択する際に、無意識にでも個々の原体験を基にしていることが多い。ましてや、高校卒業段階で将来の仕事を決めている動物関連職種従事者であればなおさらである。
病院の有りたい姿と従業員個々の有りたい姿をどの点で結びつけられるかを探っていく。
人が成長するためには、外からの影響ではなく内発的動機に基づく必要がある。内発的動機は本人のwantに紐付いているし、wantの根幹は職業選択理由とも関わっている。
忙しい病院ほど、日々の業務に追われ成長のために必要な内発的動機やwantを忘れがちになり、いつの間にか時間だけが過ぎ去っている。
本来やりたかった仕事であるし成長意欲も高かったにも関わらず、「思ってた仕事と違う」となってしまう。
それらを防ぐためにも、パーパスと個人欲求を結びつけ、取組可能な部分はルール化制度化し、日々の業務に落とし込んでいく。
それが仕事の「やりがい」となっていくだろう。
下期に向けて取り組んで頂きたい。