2020年8月7日金曜日

秋以降を見据えて

北野です。

全国的に感染者数が増加しつつあり、
今まで少なかった地方部にも広がりつつある。

ここ最近の傾向を見ていると、
感染すること自体が珍しくない時期にも入りつつある。

新型コロナの健康上の危険性について、
個人的な考え方はあるが、専門ではないのでここでは差し控えたい。

何度もお伝えしているが、今の段階での新型コロナの経営上の危険性は、
風評被害につきる。この風評被害を最小限に留めるには信用経営が重要になる。


他業種での感染状況などを見てみると、
スターバックスにしても、マクドナルドにしても、
各店舗での感染者は出ているが、
休業して一定期間後の客足は戻っているように見受けられる。


これは、「スタバなら、マクドナルドなら大丈夫だろう。しっかり対策してるだろう」みたいな元からの信用があるからだと考える。

今、動物病院業界はコロナ禍ではあるものの、
仔犬の増加に伴う新患数増加などの好材料もあり、
むしろ過去最高益を更新しているところも多い。

このような状況下においては、健全な中での積極投資が正解なのだが、
忘れてはいけないのは信用経営を並行して行わないと、
リスクも大きくなるということ。


よく、リスティング広告の投下やウェブサイトの改善などの
マーケティング手法のみの強化を訴える代理店など多いが、
中長期にわたって発展する病院を目指すのであれば非常に危険であると感じる。


今は単に情報発信を強化すればという時代ではなく、
将来起こりうるリスクを想定しつつ、
内部の取組を行いながら情報発信を強化するのが正しい。
短期的なことだけを考える目先の経営を行うのであれば
情報発信だけでもよいかもしれない。


ただし、この先5年10年それ以上を考えるのであれば、
想像力を働かせ、様々な情報を収集し、
あらゆる想定に基づいた対策を検討して、
今を取り組むということが今まで以上に必要になっている。


弊社の会員様でも、4月くらいの早い段階から、
オンライン診療・自動会計などの非対面方法の導入準備、
予約制度などの3密回避の導入、スタッフの健康管理のモニタリング、
感染対策の小まめな情報発信など、
飼い主様が行くにあたって信用たり得る対策に取り組んでいただいている。


そして、さらに今からできることを未来に向けて着々と行っていただいている。

秋以降はさらに状況は大きく変化すると考えている。
春の時期はもともと予防シーズンということと感染拡大初期ということで、
世の中的に状況がつかめていない時期でもあった。

そのため、診療制限を行う程度で乗り切った病院も
元々の需要が少ない秋以降は影響が出る可能性も高い。


永続するためにも攻守のバランスをしっかりと考えていただきたい。