2021年4月17日土曜日

抽象化と具体化

 北野です。

トップが組織にメッセージを伝えるときに抽象的か具体的か、どのレベル感で伝えるかを意識する必要がある。


抽象的過ぎるとシンプルになるが伝わりにくくなるし、具体化過ぎるとボリューミーになり焦点がぶれやすくなる。


先日、新たに会員になっていただいた院長と、病院のルールの浸透方法について議論した際にもこのテーマになった。


抽象的にするか具体的にするかの判断基準は難しいが、


・定義の理解度はどうか

組織の2割程度でも院長の言葉の定義を理解していると、抽象的でも媒介者を通じて伝わっていきやすい。一方で、入社歴が浅いもしくは若手スタッフが多い場合などは、より具体的である必要がある。


・短期的か長期的か

病院の根幹となる行動指針など、長期的なものについては、より具体的にすべきである。

一方で、年度目標などの短期的にものについては、抽象的でも問題ない。ただし、上記にあるような定義の理解度による


・解釈を変えるもの

大まかな意味合いは同じであるが組織の成長に従って言葉の定義をレベルアップしていくものなどがある場合は具体的にすべきである。その表現の変化によって求めるレベル感を変えていくことが可能となる。



これらのような観点で考えていただきたい。

言葉にすることは伝える上で非常に重要である。

ぜひ取り組んでいただきたい。