2020年5月3日日曜日

明るい兆しと自己変革

北野です。

緊急事態宣言が出て約1ヶ月、
さらに1ヶ月ほどの延長が決まりそうです。

リモートワーク、外出自粛などにより、
自宅で過ごす時間が長くなり、巣篭もり需要により
消費の内訳も変化しています。

他者の目を気にした外向きの消費ではなく、
生活必需品、家で快適に過ごすためのもの、
家族のためのものなど内向きの消費にシフトしています。

動物の飼育というものも、この内向きの消費の1つとみられています。
アメリカの様子になりますが、ロックダウン中の都市で動物の譲渡が加速しているという記事もあります。

【参考:WIRED 自己隔離する人々がペットの引き取り手になり、全米のアニマルシェルターが“空っぽ”になり始めた】
https://wired.jp/2020/04/21/coronavirus-pet-adoption-boom/

また、各地の会員様で仔犬・仔猫の新患が増えたという声や、ブリーダーの競りがいつもよりも活況であった、というような声も聞こえていきます。

今後、消費行動の変化により、外向きの支出金額が内向きの支出金額に振り分けられ、ペットへの消費金額は減少しにくいと言えるでしょう。

ただし、手放しで喜んでいられるかというとそうではなく、世の中の景気動向は確実に悪くなる中では、消費先を選定する目は確実に厳しくなります。他業種も生き残りをかけてサービスレベルを向上させてくるでしょう。

同じお金を払うのであれば、より確実なところ、安心なところ、サービスレベルが高いところというように、動物病院自体も変化することが必要になります。変化に対応できないところは淘汰されていく、そういった時代になるかもしれません。

明るい兆しに希望を持ちながらも、自己変革への行動が求められるでしょう。